2016年4月8日金曜日

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生


Batman v Superman:Dawn of Justice/2016年/アメリカ/152分
監督 ザック・スナイダー
脚本 クリス・テリオ、デビッド・S・ゴイヤー
撮影 ラリー・フォン
音楽 ハンス・ジマー、ジャンキー・XL
出演 ベン・アフレック、ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス、ジェシー・アイゼンバーグ、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーン、ジェレミー・アイアンズ、ホリー・ハンター、ガル・ギャドット

IMAX3Dにエグゼクティブシートと、万全の態勢で鑑賞しました。いやー面白かったです。“ならでは”の迫力満点な映像と音響を楽しみました。ぜひ、スクリーンで観るべく劇場に足を運んで欲しい一本ですね。ぼくのお母さんの映画感想あるあるで「面白かったよ!ばーんとなってびゅーんってなってどかーんって!すごかった!」と言うのがあるんですが、まさにそれを地で行く感じでした。

ぼくは前作にあたる『マン・オブ・スティール』感想はこんな感じです。概ね褒めています)は公開当時に鑑賞済みですし、フリークと言うには程遠いですがスーパーマンは幼少の頃からのファン、バットマンに関してもティム・バートン版からクリストファー・ノーラン版に至って、ほぼほぼ鑑賞しています。そう言った意味では今作、一見さんには非常に敷居の高い作品となっているのは間違いないでしょう。オープニングのシークエンスからして『マン・オブ・スティール』を観ていないと何が何だかわからないでしょうし、「ほえー、バットマンとスーパーマンが闘うんか…」と軽い気持ちで観にいくと(お話し的には)たいそうな置いてけぼりを喰うことになるでしょう。

すなわち、そこら辺の条件をクリアしているぼくにとっては、また、そもそもザック・スナイダーにそんな緻密でご丁寧な演出を求めていない身としては、とにかく眼前のビジュアルとサウンド・エフェクト、ハンス・ジマーの音楽に酔いしれ、後半になってますますお話がぶっ飛びがちになり、前作同様、肉弾戦溢れるアクションシーンでスクリーンが満たされるほどに、前のめりになってエキサイトしたのでした。

ネタバレになりますが、一番の見所はバットマンでもスーパーマンでもなく、ワンダーウーマンの登場ってのも痺れますよね。ジャンキー・XLとの共作、ワンダーウーマンのテーマに乗って、ここぞという場面での登場シーン、これが最高に格好良いんですよ!「ジャスティスリーグ」の誕生譚として、このシークエンスだけでも観る価値アリかもしれません。


いわゆる『ダークナイト』路線で、相変わらず暗いっちゃあ暗いのですが、まあこのシリーズはこの感じで行くんだろうと含んでおいて、またマーベル作品とは違った味わいを楽しむ姿勢で臨んでいくと良いでしょう。前作がたいそうなメガデス(大量に人が死ぬ)映画だったですし、事の発端であるバットマンとスーパーマンの確執の原因がこのメガデスである為、今作はその部分は配慮してありますが、どうしても彼らの戦いには二次被害がつきもの、またいらん恨みを買うんじゃなかろうかと冷や冷やしてしまいます。

演者さんも良かったですよ。ヘンリー・カビルは安心して観ていられますし、意外とベン・アフレックがあの顎で好演。新たなレックス・ルーサー像を描いて魅せたジェシー・アイゼンバーグの芸達者ぶりも見事。ジェレミー・アイアンズのアルフレッドも乙でしたね。個人的にはスクート・マクネイリーがまたしてもああいう役で出演しこれまた良い芝居で清々しく消えていったのがカワイソ面白かったです。

DCエクステンディッドユニバース、次作の『スーサイド・スクワッド』(お気に入りのデヴィッド・エアー監督!)、そしてガル・ガドットの出世作にして代表作になるであろう『ワンダー・ウーマン』も非常に楽しみですね。期待しております!

おなじみスクート・マクネイリー。たまには彼にもヒーロー役とか演じさせてあげてください。

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